あなたはテレビを見ながら、新聞や雑誌を読みながら、携帯電話で話しながら食事をすることはありませんか？
これらのように、何かをしながら食事をすることを『ながら食』と言います。
テレビや新聞が主、食事は従。食事はついでにするもの。かつ時間をかけずに食べ物を口に押し込むもの、といった考え方が多くの家庭で一般的になっているようです。
これでは食事でなくて食餌。鶏や豚と一緒！
食べるという行為を正しい形に戻さなければなりません。そのためにはながら食をやめること。まずは親がその手本を示すことです。
食事中は料理を食べることに徹する、それによりどんな恩恵があるでしょうか？
（１）料理の味をよく味わうようになり、味の感覚が鋭くなる。
（２）食材の味を探知しながら、歯でしっかりかむようになり、食べ物がよく消化吸収される。
（３）家族といっしょの食事ならば、和やかな会話が展開される。
（４）食事が楽しく待ち遠しいものとなり、次の食事を迎えるようになる。
（５）食についての関心が高まり、食材や農業、さらには健康や栄養学について学ぶ意欲が高まる。
（６）人類全体の食糧や環境などについて考えるようになり、食についての視野が広まり思考が深められる。
（７）食に対して、さらに食糧を作る農家などへの感謝の気持ちが深まる。
「月間消費者 食育の急所」より